日本一危険な国宝。 鳥取県の三徳山三佛寺の【投入堂】へ登ろう!!

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危険必至!! 【三徳山三佛寺投入堂】

皆さんは「日本一危険な国宝」の存在を知っていますか?

それは、鳥取県三朝町に位置する【三徳山三佛寺】という寺院の【投入堂】と呼ばれる建築物です。

それを拝観するための路は険しく、断崖絶壁を1~2時間ほど登らないと辿り着くことが出来ません。

過去には死亡事故も多発しており、拝観するにはかなりの覚悟が必要です。

 

今回は、そんな「日本一危険な国宝」である【投入堂】の情報とその登山ルートを紹介していきたいと思います。

 

投入堂とは?

【投入堂】は、鳥取県東伯郡三朝町の「三徳山三佛寺」の国宝です。

正式名称は、【三佛寺奥院 投入堂(附愛染堂)】と言います。

「(附愛染堂)」とは【投入堂】の横に付随する小堂のことです。

標高900m以上の三徳山の断崖絶壁に立っているお堂で、いつ頃、どのように建てられたのかといった詳しいことはわかっていません。

当時の建築技術を超えた建築として、謎が残る名建築です。

 

【投入堂】の名前の由来

【投入堂】という名前の由来ですが、

「三徳山で修業をしていたものが麓で作ったお堂を法力で小さくし、勢いよく断崖絶壁に投げ飛ばした。」

という逸話から名付けられたと言われています。

 

本当にへばりつくように建てられており、地震などで倒壊しなかったのが奇跡だと言われています。

 

2016年鳥取県中部地震の影響

2016年、鳥取県中部で震度5~6の強い地震が発生しました。

三徳山三佛寺も影響を受けましたが、【投入堂】自体に大きな損傷は見られませんでした。

しかし、その拝観するための登山道が崩落などの大きな被害を受け、しばらく通行禁止になりました。

その後、全国、または世界からの800万円を超える寄付によって登山道は整備され、2017年4月に再び拝観できるようになりました。

 

僕は2018年4月に5回目の拝観に向かったのですが、途中のルートが変わっており、以前のルートに懐かしさを感じたのを覚えています。

2013年から毎年(地震)登っているので、これからも続けたいですね。

 

三徳山三佛寺には、安全運転で!

三徳山三佛寺は三朝温泉周辺の山間にあります。

山道なので、かなり曲がりくねっており、対向車も見受けられますので、車の運転に慣れていない方、スピードを出し過ぎてしまう方は安全運転を意識して登りましょう!

 

いざ!【投入堂】へ!!

それでは、投入堂へと続く参拝路の各名所を紹介していきます。

パンフレットで全体像を見てみましょう!

正面階段

駐車場から三徳山三佛寺の入り口へ到着すると、まずは長い正面階段が参拝者を待ち受けます。

ここで、体力を使ってしまうと元も子もないので、ゆっくり確実に登っていきましょう。

 

参拝者受付案内所

長い正面階段を上り切ると、参拝者受付案内所があります。

参拝料は大人400円、子ども200円です。とりあえず、これで本堂まではいくことができます。

 

三佛寺本堂

本堂へ行くまでは複数の院や宝物殿が並ぶ参道の階段をひたすら登っていきます。

【投入堂】へ向かうまでに、参拝を済ませておきましょう!

 

登山参拝事務所

本堂の脇の道を進むと、すぐに、登山参拝事務所が表れます。

ここでは、先ほどの参拝者受付案内所で支払った400円とは別に追加で400円の参拝料を支払います。

 

実はこの先、参拝料を支払うだけでは登山道には入れません。

受付にいる方の服装チェックが入ります。

基本的に、スニーカーやサンダルは禁止で、きちんと滑り止めの付いている運動靴や登山靴でしか入ることはできません。

【投入堂】への道は、本当に危険なので、このチェックは徹底されています。

また靴類だけでなく、服装もダボついたものや引っかかりが多いものは禁止です、

女性ならスカートもダメらしいです。しっかりと体を動かせる服装で臨みましょう。

 

服装がダメなら自分で着替えるか諦めるしかありませんが、靴の場合は、その場で有料の草履に履き替えると入山できます。

両足セットで700円するので、どうしても上りたい方は草履を購入しましょう。

 

ちなみに僕は初めて三徳山三佛寺を訪れたとき、スニーカーで行ってしまい、草履を購入させていただきました。

はじめは、登りにくそうだなと感じていたのですが、

登山靴とまではいかないものの、かなり上りやすいです。

登山道は滑りやすい場所が多いのですが、藁のグリップ力なのか、滑ることなく上手く登ることができました。

興味のある方はあえて草履を購入しても良いでしょう。

※足の親指と人差し指の間がかなり痛くなるので注意が必要です。

 

服装チェックが終わると、連絡先を記入しなければなりません。

「日本一危険な国宝」ということで、滑落による死亡事故が多いので、緊急連絡先などが必須となっています。

代表者の名前、連絡先、電話番号などを書きます。

 

服装のチェック、必要情報の記入、支払いが終わると登山道へ入ることができます。

修行者が使う襷とお守りが配られるので、それらを装備して登山道へ向かいましょう。

 

宿入橋

参拝事務所から階段を降りると、赤い入口と橋が表れます。

橋を越えると右手側に滝が出てきますが、帰りの達成感の疲れをいやすために、ここは寄らないでおきましょう。

 

かずら坂

初めの難所、「かずら坂」です。

木の根が張り巡らされた壁のようになっています。

根を掴み、体全体で登っていきましょう。

幼少期に体験したジャングルジムだと思えば、落ち着いて登ることができます。

 

くさり坂

2番目の難所は、「文殊堂」の脇にセットされた鎖を伝って上る「くさり坂」です。

鎖を腕で掴んで、足を岩に垂直に立てて登りましょう。

見た目のほどの疲労感は無いはずです。

※「くさり坂」は2016年の鳥取中部地震の影響で崩れてしまい、現在(2018年)は迂回ルートを通るという形になっています。

迂回ルートは文殊堂の木組み部分を登るという形になっており、、別の楽しさを味わえますので、正規ルートが補修される前に是非行ってみてください。

 

地蔵堂

「地蔵堂」では、特に難所はありません。

「地蔵堂」の縁側から、三朝の山々の絶景を堪能することができます。

縁側には作などは一切ありませんので、滑落には、十分に注意してください。断崖絶壁だということをお忘れなく。

 

鐘楼堂

地蔵堂からしばらく山道を登ると、鐘楼が表れます。

岩の上に建っており、登ると、自分で鐘をつくことができます。

ちなみに画像は僕です。

細腕の僕でも、簡単に鐘をつくことができます。

 

馬の背・牛の背

鐘楼堂を越えると、細長い岩の峰のような部分を歩きます。

通称「馬の背・牛の背」と呼ばれる部分です。

ここでも、両側、もしくは片側が崖になっているので、滑落に注意しましょう。

帰り道の人と相互通行になるので、譲り合って、安全な登山を心がけてください。

 

納経堂

「馬の背・牛の背」を越えると、小さなお堂が表れます。

納経堂と呼ばれるものです。

これが見えたらあと少しです。

 

観音堂

岩壁を抉り取ったような凹みに建てられているお堂です。

順路はこの観音堂の裏側を通るルートになっています。

灯りが無く、暗いので、足元には注意しましょう。

 

大きな松の木

観音堂を抜けると、大きな松の木が表れます。

真っ直ぐと伸びた松には感動を覚えます。

この松の木沿いの路を右に曲がっていくと、ついに【投入堂】の登場です。

 

【投入堂(附愛染堂)】

ついに【投入堂】の登場です。

デデン!!

がっつりと岩壁に張り付いた見事な建築です。

岩と一体化しているように感じられます。

いや~、1時間以上かけて、登ってきたかいがありますね!

 

こちらはスマホで撮った写真です。

上から降り注ぐ太陽光が木々の緑を良い感じに照らして、より一層美しく見えます。

 

【投入堂】の周囲はしっかりと柵が作ってあるので、近づくことができません。

なにより断崖絶壁です。

ここが一番近い距離のようです。

 

【投入堂】へ登るベストな時間帯は、開山直後!!

【投入堂】へと向かうベストな時間帯は、開山直後の午前8時~です。

【投入堂】は「日本一危険な国宝」ですが、観光客が非常に多いことでも有名です。

お年寄りの方でも、ゆっくりと登れば【投入堂】めで辿りつけるため、ツアーの目玉企画としても重宝されています。

そのため、午前10時過ぎ~午後14時までは、非常に多くの人でにぎわいます。

 

そこで、問題点が一つ。

 

人が多いということは登山道が混んでしまうという事です。

 

【投入堂】への登山道は、決して広い道というわけではありません。

人一人が通れる道がほとんどです。しかも、行きと帰りの路がわかれているわけではなく、相互通行が基本です。

 

なので、ツアー客の方と同じ時間に登ると、登山道が埋め尽くされ、全然進むことができないのです。

しかも、ツアー客の方は年配の方が多いので、進スピードが遅いです。

1時間弱の道のりが4時間ほどになってしまいます。

 

これを防ぐためには、ツアー客の方がくる時間より前の早朝8時に登り始め、10時頃に下山することが最も効率的だと言えます。

 

【投入堂】の情報

住所  :鳥取県東伯郡三朝町三徳1010

電話番号: 0858-43-2666

参拝時間:8時~15時(最終受付)※16時には下山してください。悪天候の場合は登れません。冬季は閉山です。

HP:三徳山三佛寺公式ページ

是非、三徳山三佛寺【投入堂】へ!

【投入堂】への路は険しいものです。

常に滑落の危険があります。

決してふざけて登って良いものではありません。

しかし、真剣な修行の場として向き合い、【投入堂】へ参拝するという確固たる想いを持って臨めば、【投入堂】は素晴らしい景色を見せてくれるでしょう。

重要文化財が好きな方、建築が好きな方、観光が好きな方、自然が好きな方、全ての方が満足できるものかと思います。

人生は一度きり。

覚悟を持って「日本一危険な国宝」に会いに行くことも良い刺激になるでしょう!

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